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コラム

【季節資金について】

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「季節資金」とは?賞与・法人税など季節変動に備える資金繰りの実務知識

今回は、
**「季節資金」**について詳しく解説していきたいと思います。

資金繰りのご相談を受けていると、

  • 「普段は黒字なのに、なぜかこの月だけ苦しい」

  • 「毎年同じ時期に資金が足りなくなる」

という声を本当によく耳にします。

実はその多くが、
季節資金をきちんと整理できていないことに原因があります。

ズバリ言います。
季節資金を理解し、計画的に対応できるかどうかで、資金繰りの安定度は大きく変わります。


目次

  1. 季節資金とは何か

  2. まずはおさらい:季節資金の基本定義

  3. 代表的な季節資金が必要になるタイミング

  4. 理想と現実の資金繰りのギャップ

  5. 季節資金借入の役割と考え方

  6. 具体的な借入と返済のイメージ

  7. 法人税などへの応用と注意点

  8. よくある質問(FAQ)

  9. 無料相談のご案内


季節資金とは何か

「毎月ではないが、必ずやってくる支出」への備え

季節資金とは、
季節的・周期的な要因によって発生する一時的な資金需要のことを指します。

ポイントは次の3つです。

  • 毎月は発生しない

  • 発生時期がほぼ決まっている

  • 一度にまとまった金額が出ていく

つまり、
分かってはいるが、準備していないと一気に苦しくなる資金
それが季節資金です。


まずはおさらい:季節資金の基本定義

過去コラムの内容を再確認

(※2019.6.29投稿のコラムより)

季節資金=季節変動に合わせて必要になる資金
例:納税資金、賞与資金など

年間を通して事業を続けていれば、

  • 税金

  • 賞与

  • 繁忙期・閑散期の波

といった要因で、
**必ず「お金が出ていくタイミングの偏り」**が生じます。

重要なのは、
その偏りを「気合」や「成り行き」で乗り切らないことです。


代表的な季節資金が必要になるタイミング

企業が毎年苦しくなりやすい“決まった月”

季節資金が必要になるタイミングには、
ある程度パターンがあります。


夏季と冬季で売上・支出の差が激しい

業種によっては、

  • 夏は繁忙期、冬は閑散期

  • 冬は売れるが夏は落ち込む

といった季節要因による売上差があります。

売上が落ちても、

  • 家賃

  • 人件費

  • 借入返済

といった固定費は変わりません。

その結果、
特定の季節だけ資金繰りが急激に悪化します。


決算後の法人税の納付

法人税は、

  • 利益が出た結果として

  • まとまった金額を

  • 短期間で支払う

必要があります。

「利益は出ているのに、現金が足りない」
という矛盾が起きやすいのが、このタイミングです。


夏季・冬季の従業員賞与

賞与は、

  • 毎月の給与と違い

  • 一括で

  • 高額な支出

になります。

経営者としては、

「払えないとは言えない」

支出であり、
準備不足が一番表面化しやすい季節資金です。


理想と現実の資金繰りのギャップ

理想的な資金繰りの姿

理想を言えば、

  • 毎月売上が安定

  • 固定費も一定

  • 税金や賞与も分割払い

であれば、
資金繰りに悩むことはほとんどありません。


現実は「波」をどう扱うかが勝負

しかし実際には、

  • ラクな月

  • 苦しい月

  • 想定外の出費がある月

が必ず存在します。

資金繰りの実務とは、
この波をどう設計し、どう平均化するか
に尽きます。


季節資金借入の役割と考え方

「資金繰りの波」をなだらかにする

季節資金借入の目的は、
一時的な資金不足を、恒常的な問題にしないことです。

  • 苦しい月を借入で乗り切り

  • 余裕のある月で返済する

このサイクルを作ることで、
資金繰りは驚くほど安定します。


短期返済が前提の借入

季節資金は、

  • 1季節(約3か月)

  • 長くても2季節(約6か月)

での返済が基本です。

長期借入にしてしまうと、
本来一時的な支出が、
恒常的な返済負担に変わってしまうため注意が必要です。


具体的な借入と返済のイメージ

賞与資金を例にした流れ

夏のボーナスのために6月に借りて、11月に完済
       ↓        ↑
今度は冬のボーナスのために12月に借りて、5月に完済

これを毎年繰り返すイメージです。


実質的には「ボーナスの分割払い」

この方法を使うと、

  • 従業員には一括で支払い

  • 会社としては分割で負担

という状態を作れます。

結果として、

  • 手元資金が枯渇しない

  • 精神的な余裕が生まれる

  • 突発的な出費にも対応できる

ようになります。


法人税などへの応用と注意点

法人税は季節資金として借りやすい

法人税は、

  • 支払時期が明確

  • 金額が事前に把握できる

ため、
金融機関に説明しやすい季節資金です。

「利益が出た結果としての税金」である点も、
金融機関の理解を得やすい理由です。


借りられない税金に注意

一方で、次の税金は性格が異なります。

  • 消費税

  • 源泉所得税

これらは、

  • 一時的に預かっているだけ

  • 本来は会社の資金ではない

ため、
原則として借入対象になりません

ここを誤ると、
資金繰り計画そのものが崩れます。


よくある質問(FAQ)

Q1. 季節資金は毎年借りても問題ありませんか?

A. 問題ありません。毎年発生する支出であれば、合理的な借入です。

Q2. 季節資金と運転資金の違いは?

A. 季節資金は「時期が限定された一時的な資金需要」です。

Q3. いつ金融機関に相談するのがベストですか?

A. 資金が足りなくなる前、余裕のある時期がベストです。


【無料相談のご案内】

弊社では、中野裕哲を中心とした
起業コンサルタント®、経営コンサルタント、税理士、社会保険労務士、行政書士、司法書士、
中小企業診断士、FP、元日本政策金融公庫支店長、元経済産業省系補助金審査員などの
専門家チームが一丸となり、起業支援・経営支援を行っております。

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三浦高

この記事を書いた人

三浦高/Takashi Miura

元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、

産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。

融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

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